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萌えについての考

 

萌えについて語ろう。

まず、現在業界で一番元気のいい妹萌を例として話そう
そもそも、この手の妹というのは、妹系のことだ。
妹系とは、血縁や誰かの妹というのはまったく関係ない。
妹系の条件は、まず第一に年下であること。
これは当然である。年下で無ければ妹といえない。
そして、第二に自分のことをお兄ちゃんと呼んでくれる娘のことだ。

それでは、ここからは妹萌のルーツを私なりの仮説で説明しよう。

80年代中期では、あまり妹萌というものはなかった。
だが、そんなときに現在の業界に影響を与えたとされる作品が登場した。
記念すべき1作目は、妹との相姦モノだ。
だが、続編では兄との関係が主ではなく、他の男キャラが登場した。
要するに、この時代の作品は妹としてではなく、「幼い女の子」としてのファクターが強いと考えられる。
平たく言えば、「ロリータ」である。
ここから、80年代にあった、妹の攻略できるゲームは、妹萌に作られてないと仮説する。
つまり、80年代では潜在的には妹萌はあったと推測されるが、決して主流ではなかった。

だが、90年代後半に入り状況は一変する。
これに関しては、原因不明だが恐らく、「恋愛シュミュレーション」という分野が確立されたからではないだろうか。
そして、パソコンの普及だ。
これに伴い、アダルトゲームの市場が広がった。
そして、オタク市場の拡大と社会的認知。
そしてそこに登場したのは、他とは違うという差別化のための状況設定だ。
この設定上で受けがよかったのは、ユーザーにストレスを与えにくいものだった。
それは、妹とメイドさんだった。
この二つは基本的に設定が楽なのだ。
特に、妹は何のコストもなく関係を形成できるものだった。

ここまで来ると、妹でなく姉でもいいという反論も出てくるだろう。
だが、一般論で言えば、男は自分と同年代か、それより年下を好むものだ。
わざわざ姐さん女房という言葉のがあるのはそれが例外だからではないだろうか。
年上の女房は金の草鞋を履いてでも探せというのは同様の理由であると考えられる。

生まれたときから幼馴染でもあり、お隣の幼馴染などと違い、初めから同居だ。
これにより生まれたのが、お風呂でバッタリなど、一つ屋根の下で暮らしているから起きるイベントだ。
これは某妹企画(シス●ープリンセス)でも存分に描写されていた。

そして、妹萌の強みは、普通は恋愛対象ではないという点だ。
人は、禁忌を破ることに興奮をおぼえるものだ。
だが、ある意味で実の妹というのは繋がりが強すぎる。
ここで発生したのが、義理の妹である。
もちろん、実の妹であっても人気の出たキャラはいた。
ここに出てきた妹(W●th youの乃●美)にいたっては、今でも根強いファンがいるほどだ。
このキャラの強みは、妹であり、病弱で、ますます守ってあげたくなるという一転に尽きるだろう。
もちろん、あの時期の作品にしては現在でも通用しそうなグラフィックのお陰もあるだろう。
20世紀のF&●作品のなかで、21世紀に残したい作品の堂々の2位(ファンクラブ調べ)に輝いただけのことはある。

もうひとつメイドさんと妹と野共通点がある。
それは声だ。
丁度この二つのはやり始めた時期は、家庭用ゲーム機にCD-ROMが進出しだした時期だ。
そこで発生したのが、自分のことを音声有で読んで欲しいという願望だ。
だが、それは叶わぬことであった。
大概そういうゲームでは、自分の名前の入る部分は飛ばされたり、適当な代名詞に置き換えられたりする。
だが、メイドさんは「ご主人様」妹は「お兄ちゃん」(兄貴等様々だが)という音声有でもなんら問題の無い呼び方ができる。
そして、現在の少子化の影響で、現実の妹が減ってきている。
これにより、ゲームの影響が強くなり「妹は無条件で自分を慕ってくれる美少女」という事象が生まれた。
つまり、妹の「お兄ちゃん」という呼び方は、相手をいい気持ちにさせることができる。
それと同時に、不特定多数の人間相手でも音声有にできる呼び方なのだ。

古来より、霊的な力は生命を生み出すことのできる女性に宿る者だと考えられてきた。
そして、妹とは女性の持つ母性と、年下ゆえに生まれる純情という相反する要素を兼ね備えていると考えられる。

ここでひとまとめしよう。
あらかじめ特別な絆で結ばれている。
女性としての魅力を持っている。
若くて無垢なイメージがある。
これら三つの要素から妹萌は成り立っていると考えられる。

 

さて、ここで語っていけないことがある。
○○属性という言い方についてである。
これについては、男女両方に言えることだ。
まずここでは、妹属性を例に出そう。
妹属性とは、妹系の女の子のことであり、妹系が好きな男の子とでもあるのだ。
つまり、属性というのはゲームと同じである。
「火属性のキャラは水属性に弱い」というのと同様に「妹属性の男は妹属性の女に弱い」という感じである。
そして、この属性という言葉は恋愛と萌えの決定的違いもあらわしている。
属性というのは、同志を募ったりするために使っていると考えられる。
つまり、第三者に対し、自分の立場を明らかにして他の属性に異論を唱えるためのものだ。
恋愛ではそんなことはありえない。
もし、貴方の恋人に誰かが言い寄ってきたらいい気がするだろうか?
まずいい気はしないだろう。むしろ、対抗意識が湧くだろう。
それにより、同志や、友人などとは言っていられないだろう。
萌えというのは、ファン的意識や、党派的意識が強いものと考えられる。
だが、アイドルのファンというのとは少し違う。
生身の人間が相手なら、自分がどれだけ熱烈なファンかを伝えることができる。
もっと言えば、伝えるだけではなく、恋人や夫婦にだってなることができる。
だが、二次元キャラにいたっては違う。
特定の人間にのみ応えることは無い。
だからこそ、属性という言葉を使い、同志を募る。
そして、同志の内で、自分がどれだけそのキャラに入れ込んでいるかを自慢する。
つまり私は言いたい
人はひとりでは萌えることができない。
つまり、恋は信仰、萌えは宗教なのだ。